
CULTIVATION SYSTEM
いちご閉鎖型高設栽培システム
いちご閉鎖型高設’エコ’栽培システムを商品化いたしました
従来型高設栽培システム導入阻害要因を二層ハンモック・底面給水方式により解決したいちご閉鎖型高設栽培システムを岩手県農業研究センター様との共同開発により商品化いたしました。
(「高設栽培装置及びこれを用いた高設栽培方法」 特許第4900735号 岩手県)
FEATURES
特徴
- 1.廃液の流出なし!エコ・環境にやさしい
- 二層ハンモック構造により、養液を系外に排出させないエコな閉鎖型高設栽培システムのため水質汚染の心配がありません。
また、培地には未利用資源(杉樹皮培地)を使用しています。
- 2.肥培管理の省力化と低コスト化を実現!らく・作業がらくらく
- 底面給水方式、肥効調整型肥料による全量元肥施用によって、液肥混入器や点滴チューブ、フィルターやろ過装置が不要です。面倒な液肥の濃度管理もありません。
生育に必要な分だけの水分を自動給水するシステムにより維持管理を大幅に削減します。
- 3.水質を選びません!らく・導入がらくらく
- 点滴チューブの目詰まりなどのために高設栽培の導入が難しかった地域でも安心です。沢水や井戸水がそのまま使用できます。
- 4.高設栽培でらくらく!らく・作業がらくらく
- 高設栽培により従来の土耕栽培とは比べものにならないほど作業が軽減されます。
また、土壌との隔離栽培のため、塩害農地でも早期に栽培可能です。
METHOD
二層ハンモック・底面給水方式とは
- 二層ハンモック構造
- 給水シートによる培地保持層と防水シートによる貯水槽の二層構造の採用により、従来の点滴灌水では導入が難しかった地域でも問題なく使用できます。
また、培地(粉砕杉樹皮)への全量元肥施用によって、煩雑だった肥培管理が不要です。
- 底面給水方式
- 定植されたイチゴが根より水分を吸収し、その分だけ水位が低下。一定のレベルに達すると自動給水し貯水水位を回復します。底面給水方式により、従来の点滴灌水による水質制限や目詰まりなどの維持管理が大幅に削減されます。
- 本方式の採用により
- シンプルなシステム構成を実現いたします。「液肥混入器」「点滴チューブ」「フィルターやろ過装置」「廃液回収設備」が一切不要です。
CASE STUDY
導入事例
農業生産法人アグリランド高田様(岩手県陸前高田市)
導入時期 | 2011年9月導入 |
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栽培面積 | 66坪(3間×22間ハウス×1棟) |
導入設備 | ダブル栽培層高設ベンチ(19間長)×3基 |
定植株数 | 2,040株 |
アグリランド高田様は、陸前高田市米崎町で夏秋トマトと促成イチゴの複合で雇用型経営を行っていましたが、東日本大震災による津波ですべてのハウス(1.5ha)を失いました。
しかし、同法人の畠山社長の復興に向けた強い意志により、栽培規模は震災前の規模には及びませんが、本年度当初から陸前高田市横田地区等で農地を借地し、トマトの栽培を開始しました。
岩手県農業研究センター様が、アグリランド高田様の復興が沿岸地域の農業復興モデルになりうると考え、トマト栽培に加え、その後作として、いちご促成栽培における高設栽培技術の実証として技術支援を行っています。
イチゴ苗の定植が9月14日とぎりぎりではありましたが、順調に生育が進み、12月から収穫が始まりました。これからゴールデンウィークまで生産、出荷が継続されます。










